スペイン(カテドラル編、アラゴン州のムデハル様式建造物)
2014年 10月 26日
サラゴサはマドリッドとバルセロナの中間点にあり、AVE(時速300kmで走る新幹線)に乗るとマドリッドから1時間30分です。
「アラゴン州のムデハル様式建造物」が、世界遺産に指定されてるので、今回はサラゴサのラ・セオとサン・パブロ教会を訪ねました。
ラ・セオとはアラゴンの言葉で「カテドラル」。正式名称はサン・サルバトール大聖堂です。
14世紀に建造されたロマネスク、ゴシック、ムデハルなどの建築様式が交じり合った建物です。
訪問した時は勉強不足でムデハル様式が、よくわかっておらず、左側の白い教会の入り口がムデハル様式かと思ったのですが間違いでした。
ムデハル様式というのは、アラゴン地方がレコンキスタによってキリスト教徒に再征服された後、残されたイスラム教徒の技術者によって
作り上げられた建築様式で、「ムデハル」は、アラビア語で「残留した者」を意味します。
実際はこの右側の塔がムデハル様式でした。
特徴は、キリスト教的な建物の壁面に、レンガや彩色タイルを使って幾何学模様を描くなど、キリスト教とイスラムの建築様式を、意図的に融合させたところにあります。
折角ここまで来たので4ユーロを払い中に入りました。
信者が礼拝するような席はなく、1周すると通路の両側に各時代の祭壇が並んでました。
その中で、目立った祭壇の写真を掲載します。
次にサン・パブロ教会を訪ねました。
この門や、奥のイスラム寺院のミナレットのように見える尖塔がムデハル様式です。
見事な彫刻です。「地球の歩き方」によるとキリスト、聖母マリア、聖パブロ、聖ペドロの像が掘られてるそうです。
でも実際には5体あるので、1人足りませんが、まあいいでしょう。
どうしようか迷いましたが、入ってみると、工事をチェックする教会側の責任者の方で、祭壇は覆われていて、今日は見れないけど、素晴らしいイコンがあるからと案内してくれました。
社会人経験が長いですから、「これは凄いですね」と絶賛すると、このイコンのレクチャーが始まりました。黙って聴くこと約10分。
聴いてもチンプンカンプンで殆ど理解できません。
レクチャーが終わったところで、感謝の意を述べ、握手して退散しました。
トルコ人もそうでしたが、スペイン人も日本人に対して、とても親切です。
私の英語力の無さで、訳が分からない10分間でしたが、その親切が身に沁みました。
サラゴサという町の名前は初めて知りました。
マドリッドからはけっこう遠いですよね^^;
なかなか電車に乗りなれてないと行くのが難しいところですよね。
こちらは駅からは近くだったのでしょうか?
ムデハル様式という言葉もお恥ずかしいですがお初です^^;
スペインに行ったのに・・・(笑)
キリスト教とイスラムの建築様式を、意図的に融合させた建物というのは、こんなに沢山あったのかと旅プラスさん記事を拝見して思います。
私は、メスキータが特別なのだと思い込んでましたから^^;
祭壇の見事な彫刻はほんとに素晴らしいですね(*^^)v
さすがのお写真です~☆本当にお勉強になりまさにガイドブック謙参考書になります、ありがとうございます(^-^)
サン・パブロ教会の方は残念でしたが、このイコンも素晴らしいですね!
ロシアの教会で見たものよりずっと大きくて豪華でおそらく古いと思います。貴重なものを見せていただき、親切に説明までしていただけるとは旅プラスさんのお人柄でしょうね(*^_^*)
>>こちらは駅からは近くだったのでしょうか?
この日は、世界遺産2件の訪問予定日で、時間もあまりなく、駅と街の中心部の間は往復ともタクシーでした。
でも歩くと30分、タクシーで10ユーロの距離でした。
>>キリスト教とイスラムの建築様式を、意図的に融合させた建物というのは、こんなに沢山あったのかと
僕もムデハル様式を知らずに行ったので、ラ・セオの前でキョロキョロ状態。もう1回本を読みなおして「あ、これか」とわかりました。
>>ロシアの教会で見たものよりずっと大きくて豪華でおそらく古いと思います
僕はこのイコンの前で10分間、レクチャーを受けましたから、今後はイコンというとこの写真のイコンが瞼に浮かぶと思います(笑)
14世紀のものですが、過去にウクライナやヘルシンキで見たものよりは、綺麗に保存されてると思いました。
こんなハプニングがあるのも旅の面白さですね。
まるで中が宮殿のようですね、床もピカピカ。
模様が面白いですね、お祈りの場所が見当たらないのが
とても不思議でした。
ムデハル様式というのは初めて聞きました。
お隣の教会のスタイルとは全く雰囲気が違うんですね。
よく見たら、小さなレンガが微妙に色が違っていて、やはりすごくエキゾチックですね。
最後のお写真も素敵ですねぇ~。美しい~。
物語が伝わってきます、しかもレクチャーしてくれたなんて
なんてラッキーなんでしょう。
親切な人は親切な人につながっていくと言いますから
旅プラスさんがそのようなものを持っていらっしゃるのでしょう。
こういうことが旅の醍醐味で、人とのつながりが旅をより忘れられないものにしてくれるんですよね。
>>まるで中が宮殿のようですね、床もピカピカ。
床に映る、ライトがきれいでした。4枚目の写真の青く光ってるのは、説明用のディスプレイです。
>>お祈りの場所が見当たらないのがとても不思議でした。
なんか、教会という感じがしなくて、祭壇の博物館という趣でした。
>>よく見たら、小さなレンガが微妙に色が違っていて、やはりすごくエキゾチックですね。
そうなんです。微妙に色が違う彩色タイルを埋め込んでるので、近くで見ると、とてもきれいでした。
>>旅プラスさんがそのようなものを持っていらっしゃるのでしょう。こういうことが旅の醍醐味で、
あまりにも工事中の内部が薄暗くて、手招きされても、「ちょっと危険じゃないか」と迷いましたよ(笑)
まあ、でも世界遺産の教会の中なので、好奇心が勝さり、入ってみました。結果は日記の通りで、ここは勇気を出して入った甲斐がありました。
>>ここにくるといつも世界旅行しているような気分になります。
ありがとうございます。元々は世界遺産コラムを書いていて、写真はあとから勉強しました。
なので、観光しながらも、ここまででコラム1本、ここからはタイトルをこう変えてもう1本、なんて考えてます(笑)
写真を付けるようになってから、コラムに臨場感が加わり、自分でも書くのが楽しくなってます。
>>ゴールドの色の出し方も細かい表現もすばらしくて、素敵です。
スペイン、ポルトガルは祭壇にゴールドが多いですよ。ピカピカです。見てるだけで目が眩みます。
「世界を旅する人!!!」、是非、実現させて下さいね。
>>歴史を感ずる建物ですね
ヨーロッパの街には、街全体が歴史の宝庫のような街がよくあります。
サラゴサなんかも紀元前ローマ時代から街があり、古代ローマ遺跡のような、瓦礫が転がってるところもありました。
教会のうちムデハル様式の教会が世界遺産に指定されてますが、ムデハル様式でない教会でも、世界遺産級の建物がありました。
石で建造され、石の装飾が加えられた建造物は、当時のまま何百年と残るので、素晴らしいです。
「社会人経験が長いですから、(これは凄いですね)と絶賛すると、このイコンのレクチャーが始まりました。黙って聴くこと約10分。聴いてもチンプンカンプンで殆ど理解できません。」←ア・ハハハ・・!ちゃんと大人やってますね。意味不明の10分は長いですね。お得意のファインダーを覗く目で観察していたりして…♪これも旅の楽しみの内ですね。
わぁ~お!\(◎o◎)/!今回も、メッチャ豪華絢爛!
私、好きですこういうの!本当に豪華…溜息の連続ですよ!
やっぱりヨーロッパへ行くなら、歴史的背景や、建物の事も、調べなきゃなんですね(^_^;)
知っていたら、素晴らしさも倍増ですよね!
イコンもとっても、綺麗です!しかも、そんなエピソードがあったって知ると、益々興味が湧きます。
日本人に対して、良い印象を持っていて下さるって、有難いですね~(^O^)
素敵な出会いがあって、旅も何倍も素敵になりますね(^^)v
今日も素敵な、綺麗な写真、ありがとうございましたヽ(^。^)ノ
コメント入力ができずに、返信が遅くなりました。
キリスト教徒も、イスラム教徒も一神教なので、異教徒や、異教徒が建設したものに排他的です。
ただ、どちらかと言うと、イスラム教徒は他宗教に対して寛大な面があり、共存を許してた状況があります。
そのお陰で、キリスト教会で残ったものも数多くありました。
後半の意味不明のレクチャーですが、僕がキリスト教に対する知識が無いのもチンプンカンプンの原因でした。
勿論、英語のヒアリングが駄目なのも原因ですけど(笑)
分かった素振りををしながら10分聴くというのは、辛かったです(笑)
コメントが、やっとできるようになりました。
>>やっぱりヨーロッパへ行くなら、歴史的背景や、建物の事も、調べなきゃなんですね(^_^;)
ヨーロッパは歴史、文化、宗教、建造物がセットのような面があります。
これ全部、勉強するのは大変なので、僕も諦めてますが、塩野七生さんの「ローマ人の物語」43冊で、
「あ、もうこれで他の歴史本を読むのは止めよう」と思うようになりました。
多分、一番簡単で、楽な方法だったと思います(笑)
で、ヨーロッパに興味がある友人に、「この43冊読めば、予習完了だよ」と勧めましたが、
途中で勝手にローマ人と休戦してしまった人が多かったです。3冊ならなんとかなっても、43冊は大変です。
後半部分の素敵な出会いは、僅か10分でしたが、今思うと有りがたく、そして思い出深い出会いとなりました。
>>4枚目。床に映った光もとっても美しいですねぇ。見入ってしまいました。
ありがとうございます。大理石がピカピカで、祭壇の明かりを全部受け止めてるように見えました。
石の文化のなせる技ですね。
やっとコメント入力ができるようになりましたが、できる人、できない人が分かれたのが不思議でした。
でも、今までは「コメント入力画面」なんかは、使うことなくコメント入力できてたのが、
今度は小さな別画面から、コメントを入れねばならないので、不便です。
まあ、そのうち慣れると思うのですが、最初は焦りましたよ。
大人の対応で「我慢!!我慢!!」 です(笑)