フェルメールの日本での公開作品と、生涯の全作品について

前回から、フェルメールの紹介を始めましたが、1回目は「絵画ファンのために、国立西洋美術館とフェルメール」でした。

その2回目は「フェルメールの日本での公開作品と、生涯の全作品について」です。

実はフェルメールの美術展は、何回も行ったという記憶があるのですが、あまり覚えてないし、日記もありません。
記録にあるのは2011年3月の日記からです。

フェルメールの「地理学者」が東京初上陸!!
・・・というキャッチで、2011年3月3日から、「フェルメールの地理学者とオランダ・フランドル絵画展」が、渋谷の「Bunkamura」美術館で開催されています。

生涯で35点しかないフェルメールの作品の中で1人の男性を描いた作品は2点あり、そのうちの1点が今回公開された「地理学者」。
ちなみに、もう1点はルーヴル美術館所蔵の「天文学者」です。(2015年2月から5月にかけて国立新美術館で公開中) 

2000年に大阪市立美術館で日蘭交流400周年記念特別展覧会、「フェルメールとその時代」が開催され、「地理学者」も公開されましたが、
その展覧会は東京では開催されず残念な思いをしました。なので、今回は東京初上陸となります。


フェルメールの人気に火がついたのはSHARP、アクオスのCMに、和服の吉永小百合さんとともに、真珠の耳飾の少女が登場した頃からだと思うので、
2000年当時はまだそれ程、注目されてなかったのかもしれません。本当にこの画像は何回もテレビで見ました。

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さて人気美術館は朝一番で見るのが、長年の経験則ですが、この日も10分前の9時50分に「Bunkamura」に到着しました。

私より先に並んでたのはざっとこれくらい。

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意外と鑑賞客が少なかったのは、震災後の3月21日だったから、そして朝から雨が降っていたからと思われます。

長年の経験則の「その2」としては、開館後の展示室の1番目と2番目は飛ばして、3番目の展示室からゆっくり1人で見て、最後に1番目の
展示室に戻ること。

3番目だったか、4番目だったかの展示室にひっそりと「地理学者」がありました。

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1人でゆっくり、と思ったら、私と同じ経験則を持った男性がもう1人いたようで(笑)、2人で5分ほどゆっくり見ました。

左側から光があたる構図は、他のフェルメールの作品にも数多く見られますが、地球儀、地図、コンパスの細部にいたるまで、細かく描きこまれているのが印象的でした。


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次にフェルメールを見たのは、2011年の12月30日で、同じく渋谷の「Bunkamura」美術館で「フェルメールからのラブレター展」でした。

年末なのですいていて、フェルメールの絵の前で鑑賞する人は6・7人、ちょっと待つと最前列でじっくり見ることができました。

今回の目玉は3作品で
① 手紙を書く女と召使い アイルランドのナショナルギャラリー所蔵    2008年に、上野の東京都美術館で見ました

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② 手紙を読む青衣の女  アムステルダム国立美術館所蔵  (日本初公開)(今回初鑑賞)

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③ 手紙を書く女  ワシントン・ナショナルギャラリー所蔵  (今回初鑑賞)

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②③はこの機会を逃すと二度と見ることができなかった可能性もあり、私にとっては、とても有り難い展覧会でした。

どの作品もフェルメール独特のモチーフ、構図、色彩で構成されており、17世紀のオランダの柔らかい光を感じさせてくれます。

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そして、現在、国立新美術館で開催中のルーヴル美術館展では、2015年6月1日まで「歴史学者」がご覧になれます。

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以下は私のメモ帳です。
「〇」は私が既に鑑賞した作品、「△」は疑問作。
数字は自分が勝手につけた作品番号。次が作品名。
そして、鑑賞した年、もしくは鑑賞した美術館です。

〇・△ 1:聖プラクセディス         贋作の疑いという評価でしたが、「絵画ファンのために、国立西洋美術館とフェルメール」、を参照願います。
〇  2:マリアとマルタの家のキリスト   2008年日本
〇  3:ディアナとニンフたち        2008年日本
〇  4:取り持ち女              2011年ドレスデン  
〇  5:眠る女               メトロポリタン美術館
〇  6:窓辺で手紙を読む女        2011年ドレスデン
〇  7:小路                 2008年日本
   8:士官と笑う娘
   9:牛乳を注ぐ女
〇 10:紳士とワインを飲む女       2011年ベルリン 
〇 11:ワイングラスを持つ娘      2008年日本
  12:中断された音楽の稽古
 13:デルフトの眺望     2015年マウリッツハイス美術館
  14:音楽の稽古
 15:青衣の女             2011年日本
  16:天秤を持つ女
〇 17:水差しを持つ女          メトロポリタン美術館
〇 18:リュートを調弦する女       2008年日本
〇 19:真珠の首飾りの女         2011年ベルリン
〇 20:手紙を書く女           2011年日本
  21:赤い帽子の女
 22:真珠の耳飾の少女(青いターバンの少女) 2015年マウリッツハイス美術館
  23:合奏
△ 24:フルートを持つ女         贋作の疑いがある
〇 25:絵画芸術             ウィーン美術史美術館
〇 26:少女                メトロポリタン美術館
  27:婦人と召使
〇 28:天文学者             ルーブル美術館
〇 29:地理学者             2011年、日本
〇 30:レースを編む女           2009年、日本
  31:恋文
  32:ギターを弾く女
〇 33:手紙を書く婦人と召使       2008年・2011年日本
〇 34:信仰の寓意              メトロポリタン美術館
〇 35:ヴァージナルの前に立つ女     ロンドン Nギャラリー
〇 36:ヴァージナルの前に座る女      ロンドン Nギャラリー
〇 37:ヴァージナルの前に座る若い女   2008年、日本


この左側に全部「O」を付けたいのですが、あと10点も残ってるので、無理です。
でもまあ、チャンスを見つけてはボチボチと廻ろうと思います。



by tabi-to-ryokou | 2015-05-19 16:00 | 絵画 | Trackback(1) | Comments(10)
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Tracked from dezire_photo.. at 2015-05-20 09:43
タイトル : 過去に来日した作品も回顧してフェルメールの魅力を探る
フェルメール Johannes Vermeer 今年は昨年末から3月までBunkamuraザミュージアムで「フェルメールからのラブレター展」で3点のフェルメールの作品が来日しました。フェルメールは作品数が非常に少ないにも関わらず、日本でのフェルメールの人気が高く、最近は常にフェルメールの作品が1点でもあれば、その美術展の看板になっています。フェルメールの作品の魅力はどこにあるのかを、過去に日本に来たフェルメールの作品と美術展のカタログなど文献も参照しなが...... more
Commented at 2015-05-19 16:50
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ayayay0003 at 2015-05-19 19:17
こんにちは^^
フェルメールの全作品37作品?中25作品をもうすでに
鑑賞されてるなんて素晴らしいですね!
そして、ちゃんと記録されてるところがまた凄い!
私なんて、たぶんあそこの美術館には行ったので観たかな?
という感じの記憶です(笑)
まあ、記録しておかないと、すぐに忘却の彼方へいくのは間違いないですから・・・
「真珠の耳飾の少女」が、SHARP、アクオスのCMにというのは、その当時は覚えてたかも?ですがすでに忘れてました(笑)
でも2000年に大阪で開催された美術展に行かれた知り合いがいて、1時間くらい並んだということを聞いた記憶はあり、この絵のポスターを義母に頼まれて買ってきたので、そんなに凄い人気なのか?とその時は「ふ~ん☆」と思いました。
そして、義母は長い間このポスターを皆が見る場所に貼ってたので、いつかはコレ鑑賞したいと思うようになりましたがまだ実現してはいません^^;
いつか私もぼちぼちかな?
「歴史学者」は、ルーブルですでに鑑賞済みなので東京行きはなさそうです(笑)
人気美術展の回り方は、大変参考になりました、昨年のオルセー展は、偶然ですがそのように回りましたら、ゆっくり鑑賞できましたから(*^_^*)
Commented by tabi-to-ryokou at 2015-05-19 19:52
鍵コメさん、こんばんは

背広姿のおじさんが、昼の時間帯に訪問するなんて、驚かれたでしょうね。

私の場合ベテラン・カメラマンなんてことはなくて、このエキサイト・ブログもまだ2年弱です。
当初は1枚の写真と、1行の文章なら、毎日でもいけるだろうと思って始めましたが、
周囲の皆さんが、1枚の写真でも素敵な写真を投稿されるので、1枚じゃ勝負できない私は、次第に枚数が増えて、
それを駄文で補いつつ、現在の日記になりました。
写真は平均すると1日6枚、それを365日なので、写真の枚数だけはトップレベルになったかな(笑)、
なんて思いつつ、毎日書いてます。

拙いブログですが、よろしければ、またお立ち寄りください。
Commented by tabi-to-ryokou at 2015-05-19 20:09
アリスさん、こんばんは

9年前からmixiに、日記を書いてたので、自分の行動記録は、ほぼ完璧に9年分残ってます(^。^)
当時は毎日ではなくて、週末だけ書いてたのですが、当日の天気、気温、万歩計までわかりますよ。
なので、フェルメールを観賞した記録も全部、残ってるわけです。

「真珠の耳飾の少女」がテレビのCMで毎日のように流れたのは、2000年前後でしたから15年前でした。
そりゃあ、アリスさんはまだ中学生?? ですから記憶にないでしょう(笑)

デンハーグのマウリッツハイス美術館にありますから、オランダに行かれたら是非、お立ち寄り下さい。
そういう私も、デンハーグの駅にあと30分早く電車が着いてれば、見に行けたのですが閉館時間が近かったので、
行けなかったという残念な記憶があります。

人気美術展の回り方は、これが一番ですよ(笑)
でも、皆さんがそれを真似されるようになると、あまり意味がなくなりますけどね(^_^;)
Commented by kaorunchoko at 2015-05-19 23:15
❤旅プラスさん こんばんは☆
私がそれを見たのは???ググったら、2012年でした。
場所は東京都美術館!「真珠の耳飾りの少女」観ましたよ~~!!!「マウリッツハイス美術館展」
思っていたよりずっと小さい絵でしたよね。でもとっても綺麗だった(*^^)v
そして、すっごい混雑で、もう押すな押すなの大混雑(>_<)
終わって、ト〇〇に行って、立とうと思ったら腰に激痛(>_<)生まれて初めてのギックリ腰になりました。
上野からグリーンで地元迄直通で来られるのに乗り、やっとの思いで帰宅、大将一緒で良かった(^_^;)
そんな思い出の一枚なんです(^_^;)

2008年の東京都美術館のフェルメール展も行きました。25・9・6も確か観ています。
東京へ来た物は、観に行っているのですが、今回は。。。諦めちゃいました(^_^;)
いま改めてこうしてリストアップされると、並んでも観るべきだったか!?ってちょっと思います。
でも、今回はグエルチーノが良かったから!これで善しとします(*^^)v
私が一番いいなぁ~って思うのは「手紙を書く婦人と召使」です。

次回は、開館と同時に入り、そう回ります!
Commented by blue-lulubul at 2015-05-20 06:14
旅プラスさま、おはようございます。
「左側から光があたる構図は・・・」改めて写真にぴったりの素材ですね。「真珠の耳飾の少女」素敵なしゃしんですね。さすがです。
これだけの記録!どんなに有難いか!これを見ると私なんてフェルメールのファンなんてとても恥ずかしくて言えません。印刷させてくださいませね。
Commented by tabi-to-ryokou at 2015-05-20 08:01
kaorunさん、おはようございます

マウリッツハイス美術館展は2012年の7月~9月中旬でしたね。
開催した7月に、すぐ行けば良かったのですが、グズグズしていて、9月はウクライナ、ポーランド、クロアチアと
旅行に出てしまったので、このチャンスを逃してしまいました。
いずれはオランダのマウリッツハイス美術館で、もう1点の「デルフトの展望」も一緒に見ようと思ってましたが
それもまだ実現せずに現在に至ります(^ー^;)

「真珠の耳飾りの少女」と「ギックリ腰」が想い出として、リンクしてる人は、世の中でも珍しいと思いますが、
大変でしたね(^。^)

2008年のフェルメール展はフェルメール作品が数多く出展され、あの頃からフェルメール展というと、
入場者が増えて、土日の観賞は美術館の中に入るのでさえ1時間待ちとかいう状況になりました。
手紙を書く婦人と召使は日本に2回も来ましたが、印象に残る素晴らしい絵ですね。
Commented by tabi-to-ryokou at 2015-05-20 08:16
blue-lulubulさん、おはようございます

ごめんなさい。「真珠の耳飾の少女」は、ネットから借用した写真で、私が撮ったものではないんです。
人気の絵画なので、ネット上に沢山の写真というか、画像が掲載されてますが、その中から、
一番、色彩がきれいな画像を選びました。

日本では印象派の画家たちも人気ですが、フェルメールとは時代が違うし、
フェルメールは生涯の作品が、たった35点か36点しかないという面で、もう別格だと思います。

フェルメールファンである私の先輩は、その絵画を見たくて、アイルランドの美術館まで訪ねて行きましたから、
私も及ばない熱烈なファンが世の中には存在します(笑)
まあ、温度差は人それぞれですが、フェルメールの絵が好きなら、誰もがフェルメールファンです。
Commented by desire_san at 2015-05-21 07:09
私も、東京の新国立美術館で、『ルーヴル美術館展』-風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄– を見てきましたので、フェルメールについてのご説明を興味深く読ませていただきました。
「歴史学者」におけるフェルメールの画面構成のすばらしさには感激しました。

私もルーヴル美術館展でフェルメール「歴史学者」も含めて、鑑賞した風俗画などの絵画の特徴や魅力を整理し、自分なりの見解をまとめてみました。読んでいただけると嬉しいです。ご意見やご感想など何でも結構ですのでコメントいただけると感謝致します。
Commented by tabi-to-ryokou at 2015-05-21 08:14
desire_san、おはようございます

2012年に纏められた日記は、本当によく調べて書かれてますね。
熱烈なフェルメールファンが、同じエキサイトブログにいらっしゃるのは嬉しいです。

今回の国立新美術館の特別展は、ルーヴルで観た作品が殆どだったのでパスしましたが、
「天文学者」は見れば見るほど、味わいがある、フェルメールらしい緻密な絵画ですね。

つい最近、日記に書きましたが、国立西洋美術館の常設会場に新しく展示された「聖プラクセディス」(聖女)も
面白いですよ。
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