柴又八幡神社の神獅子舞は延々と9時間も続く、葛飾区指定無形民俗文化財の神事

柴又八幡神社は先日、ご紹介した「トラさん埴輪」の出土場所であり、その前方後円墳は、神社の敷地とほぼ重なります。

その柴又八幡神社の「神獅子」は昔から疫病除けの信仰と結び付いている獅子舞の神事で、全国的にも珍しいものと聞き、うかがいました。

神獅子の由来は定かではありませんが、「葛飾区教育委員会」の説明によると、柴又村の名主斎藤家の家宝として代々秘蔵とされていた「獅子頭」から獅子が夜な夜な抜け出して、
同家の米蔵で米を食い荒らすため、主人は怒って「獅子頭」を江戸川へ投げ捨てました。しかし不思議なことに「獅子頭」は急流をさかのぼり土手に上がってきたので、
村人たちは大変驚き「獅子頭」を八幡神社に奉納したと伝えられています。

前置きはこのくらいにして、鳥居の外からの「道行き」が始まりました。
子供が花笠の万灯を持ち、笛が列をつくってゆっくりと進みます。

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小獅子、中獅子、大獅子や指導役の方々が一体となって祭りが進行します。

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尻尾を着け猿のお面をかぶった猿田彦に先導され、拝殿の周りを回ります。
後方が柴又八幡神社の拝殿、右が神獅子舞が奉納される板敷きの舞台です。

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獅子舞の演目は献饌(けんせん)の舞、花がかり、弓がかり、太刀の舞など、九つの演目が奉納され、11時に始まって、午後8時まで続くとか。

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拝殿では神事が行われてますが、1時間ほど舞台では何も行われず、待ちぼうけ。
車で来たのでビールは飲めないし、100円のラムネで喉の渇きをいやし待ちました。

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やっと始まりました。神獅子です。

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小獅子、中獅子、大獅子が順番に太鼓を叩きながら舞を披露します。
しゃがんだり、立ち上がったり、床板を踏み鳴らしたり。この舞の披露は、疲労しそうな・・・(笑)

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かなり長い舞ですが、囃子方から随所で「やー」とか「それっ」とかの掛け声がかかります。
次は2匹が踊ります。

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大獅子と、中獅子が、小獅子の奪い合いをして争う場面です。

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そして最後には三匹が仲良く踊るという、予定調和のハッピーエンドの筋書きでした。

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こういう舞いなのですが、演目がいろいろあって、夜まで続きます。
私は昼を食べてないので、ここで神獅子舞の見学を終わりにしました。

場所は柴又帝釈天の反対側で、駅から踏切を渡ってすぐの所です。
とかく神事は時間が長くかかりますが、この神獅子舞は9時間。いやはや大変な神事で、信じ られません(笑)
しかし古い文化が継承されていくという意味で大変貴重な獅子舞であり、葛飾区の無形民俗文化財にも指定されてるそうです。



by tabi-to-ryokou | 2015-10-16 16:00 | 祭り | Trackback | Comments(18)
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Commented by mami-2013 at 2015-10-16 17:54
こんにちは。旅プラスさん。
獅子舞の獅子頭が、異国情緒漂う(?)お顔なので驚きました。
(第一印象は、バロンダンスのランダでした。よ~く見ると違いますが。)
獅子頭って日本全国、そう変わらないものかと思っていましたが
伝統芸能だから色々あるんでしょうね。
Commented by ei5184 at 2015-10-16 18:20
面白いですね~ 途中休憩して観て、又休憩して そして観て
と、9時間に挑戦してみたいような(笑)
柴又、奥行きが深い地域のようですね~
Commented by ayayay0003 at 2015-10-16 19:51
こんばんは^^
こちらの獅子頭ってなんだかエキゾチックにも見えますよね~(^_-)-☆
「「獅子頭」から獅子が夜な夜な抜け出して、同家の米蔵で米を食い荒らす」という伝説もなかなかおもしろいお話です♪
行進の様子の写真を拝見したら小獅子さんは小さいから子供さんが演じているのかな(・・?なんてふと思いました。
9時間の獅子舞は凄いですね!
演目がいろいろあって、夜まで続くというのはおもしろそうですが、さすがに途中で帰られたのは分かります(笑)
Commented by katcat2121 at 2015-10-16 20:01
こんばんは!
神獅子... 個人的に 萌え度高しです!
が、獅子というよりも 「マキバオー」の顔が チラチラと!
バック・ミュージックは うまなみなのねぇ〜♪

す、すいません... 神聖な舞なのに!(汗)

ラムネ... イイですね!
近所のスーパーでも売られていますが こーいう雰囲気で飲むのが
イイんですよね! ( ・∀・)b
Commented by zeiss1221 at 2015-10-16 21:01
こんばんは。

えっ、ここはこういったものもあるんですか・・・
全然知りませんでした。
柴又と言えば帝釈天が頭に浮かびますが、確かに
八幡様がありました。

私が柴又で行った時は猛暑日でしたから、早々に
退散しましたけれど・・・
秋になって散歩するのも楽になったので、再訪
してみようかな?という気になりました。
ただ、いつのことになるやら(;'∀')

Commented by tabi-to-ryokou at 2015-10-16 21:13
mamiさん、こんばんは

バロンダンスのランダというと、悪の代表選手の魔女ランダですか。
実はバリ島に行ったことがないので、バロンダンスは見たことないのですが、獅子のお面を被って踊るやつですね。
あの獅子がランダですか。なんか口をパクパクさせてグルグル回る映像を見たことがあります。

獅子舞って、日本だけでなく、東南アジア全域にある伝統芸能なんですね。
日本でも、あちこちにありますが、正月に出てくる唐草模様の布を被った獅子舞いが一般的で、
地域によっては、形を変えて進化してるというのを、今回柴又で発見しました(^。^)

見てるときに隣のおじさんが言ってましたが、ここの獅子頭は、全国に数少ない独特の獅子頭だそうですよ。
Commented by tabi-to-ryokou at 2015-10-16 21:22
eiさん、こんばんは

9時間に挑戦ですか。
栄養補給しようにも、ビールと、ジュースと、ラムネしか無かったですよ(笑)
面白いんですが、舞のストーリーがわからないと、チンプンカンプンです。
多分、舞妓さんの踊りもそうですよね。

たまたま私が写真に撮った舞は、指導員みたいな方が、簡単な粗筋を説明してくれたので、やっとわかりました。

葛飾柴又は見所が多いですよ。
もしふらりといらっしゃることがあれば、ガイド役はお任せ下さい。
Commented by tabi-to-ryokou at 2015-10-16 21:31
アリスさん、こんばんは

そうなんです、ここの神獅子舞は、全国にも数少ない珍しい伝統芸能でした。
でも、あまり宣伝はしてないようで、観客も20人から30人でした。
観客が少ないので、場面により、あっちに移動したり、こっちに移動したりしても、最前列で撮れたのはラッキーでした。
だから凄い写真ばかり!!なんて、ことは全く無いんですけどね。

そうです、3獅子とも少年と子供で、そのうち大獅子と小獅子は、本当の兄弟が演じてました。
踊りの場面は、3・4枚撮れてしまえば、あとは何枚撮ってもあまりかわらないですから、早めに帰りました(笑)
Commented by tabi-to-ryokou at 2015-10-16 21:43
K◎さん、こんばんは

ありゃあ、ミドリのマキバオーですか。
ロボットちゃんでしたか。

私が知ってるのは「トウカイテイオー」です。
あと「ケンメイオウ」という馬もいました(^。^)
「オー」と付ければ勝てるわけでもありませんが、「トウカイテイオー」は、偉大でしたから。

ラムネは苦渋の選択でした。
同じ水槽に缶ビールも沢山ありましたから。
だから、どこに行くにも電車が一番ですよね。反省です。
Commented by tabi-to-ryokou at 2015-10-16 21:52
zeissさん、こんばんは

本当に、ここは有名じゃないんですよ。
少年たちが、合計で9時間も舞を披露するのに、観客が20人か30人では可愛そうですよね 。
柴又というと誰もが帝釈天と、寅さんですから、八幡様は影に隠れてます。

帝釈天の裏側に「彫刻ギャラリー」がありますが、ここは写欲がわきます。
そして寅さん記念館の当時のセットと、山田洋次ミュージアムのフィルムの山も面白いですよ。
Commented by kaorunchoko at 2015-10-16 21:53
❤旅プラスさん こんばんは☆
おぉーーーお獅子って思っていた私の想像とは違うお獅子さんでしたよ\(◎o◎)/!
獅子舞のお獅子の顔を思っていたので、なんかバリっぽい?
なんか羽飾りってのも不思議な感じですね。
うぅーーんこういう踊りみたいのは難しいですよね。
ほら初めてみた歌舞伎の連獅子も???だったし←一緒にするな?かな(^_^;)

>この舞の披露は、疲労しそうな・・・
>いやはや大変な神事で、信じられません 両方にそれぞれ座布団5枚お願いします(*^^)v
さぁ~週末ですね~取材頑張って来て下さいね!楽しみにしてますね~♫
Commented by kotorishu at 2015-10-16 22:40
旅プラスさん
こんばんは♪
ブログカフェでのピックアップ!おめでとうございます~!!!
とっても印象的な、目黒の秋刀魚でしたものね♪♪
改めて再度拝見させて頂いて、今夜は秋刀魚で良かったと胸をなでおろしました~
だって、画面を見たら秋刀魚を食べたくなるもの(^O^)

しんじ、られないくらい美味しそうな秋刀魚!笑

ところで、こちらの獅子頭
わたしも、エキゾチックな南米風のお顔立ちと思いました
(@_@)
黒い鳥の羽が更に神秘的!
下町の代表のような柴又での演舞なので、ギャップが・・・
しんじ、られませんね~(^_-)
Commented by tabi-to-ryokou at 2015-10-16 23:08
kaorunさん、こんばんは

そうでしょう、私も獅子舞と聞けば、お正月の赤い鬼で、身体が唐草模様の布を思いますよ。
羽飾りは、サンバのダンサーもびっくりの、きれいな黒い羽でした。

歌舞伎の連獅子は、衣装もきれいだし、あの赤と白の振り毛もきれいですね。
亡き勘三郎さんが、連獅子が得意だったのを思い出します。

座布団をありがとうございます。はい、明日も元気に取材に行きますよ。
明日は相撲部屋の稽古風景。日曜日は木場の角乗りです。なので明日は早起きします~~
Commented by tabi-to-ryokou at 2015-10-16 23:17
kotorishuさん、こんばんは

ブログカフェでのピックアップ、気づかれましたか(笑)
事務局さんからは連絡をいただいてたのですが、照れくさいので黙ってました。
私が「グルメ」でピックアップ・ブロガーというのも、ブロ友さんがご覧になったら、「なんで~」と思われますよね。
でも、秋刀魚に共感していただいて、ありがとうございます(^。^)

ハ、ハ、ハ、お顔が南米風でしたね。
羽も付いてるし、浅草のサンバカーニバルに出場したら、歓迎されるかもしれませんね。
残念ながら踊りは地味なので、サンバメンバーには負けます(^。^)
Commented by umitosora14 at 2015-10-17 01:27
今晩は^^
この獅子頭は、ほんとにエキゾチックですね
そういえば、帝釈天の絵姿も、私は異国を感じてちょっと衝撃でした・・・関係ないでしょうけど(笑)
そして、9時間の舞とは、凄すぎですね~
柴又のまた別の顔が知れて、嬉しいです♪

それから、さんまの記事、ピックアップおめでとうございます!
皆さんのコメントを見て、見てきました♪
目黒のさんま、美味しそうでしたものね~
Commented by tabi-to-ryokou at 2015-10-17 06:58
umiさん、おはようございます

この獅子頭は東南アジア系のお顔だと思うのですが、日本ではあまりなじみの無いお顔ですね。
帝釈天は仏教の守護神「天部」からきてますが、遠くはインド神話の神であるのテーヴァだと言われます。
なので、帝釈天の絵姿も、ルーツはインドとすると、異国情緒があっても不思議はありません。

ありがとうございます。
9月の「ピックアップブロガー」らしいのですが、様々なジャンルを30日(回)書いて、
まさか私のサンマが選ばれてるとは驚きました。
自信作は「サンマ」でなく「サンバ」だったんですけどね(笑)
Commented by blue-lulubul at 2015-10-17 08:44
旅プラスさま、おはようございます。
面白い獅子頭ですね~!何だか馬のような顔をしていますね。
こうした特色のあるものが現代まで伝えられていることに感動致します。
今の私には、絶対に見ることのできないものです。感謝致します。
ビールも飲めず、お腹も空いて大変でしたね。(笑)お疲れさまでした。
Commented by tabi-to-ryokou at 2015-10-17 23:18
blue-lulubulさん、こんばんは

そうですね、獅子というより、馬ですね(笑)

地方の自治体が指定した「無形民俗文化財」には、もっと隠れた文化や、歴史がありそうです。
一つ一つを、見てみたいですが、あと10年くらい頑張って取材を続けないと無理でしょうね。

はい、ありがとうございます。
この日はラムネで、飢えと、喉の渇きをいやしながら頑張りました(^。^)
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