都内では初めての世界遺産となる、上野の国立西洋美術館。その館内をご案内しましょう。

ル・コルビュジエが設計した上野の国立西洋美術館は、2度の見送りを経ましたが、3度目の正直で、今年7月に世界文化遺産に登録されることが、確実となりました。

カルヴァッジョ展のような企画展は撮影が禁止されますが、常設展は撮影が可能なので、ル・コルビュジエの設計を少しでもお伝えできればと思います。

そしてもし建造物より常設展の絵画に興味がある方は、昨年写真を撮って日記を書いたので「素晴らしきかな、国立西洋美術館常設展」をご覧下さい。

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本館建物は3階建て。常設展示場は入るとすぐ、ロダンの彫刻を見ながら2階に誘導されます。
2階への道は階段ではなく、ゆるやかなスロープになってます。

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スロープを登って2階からエントランスホールを見下ろすとこんな感じです。

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国立西洋美術館はコルビュジエが設計した本館(1959年竣工)と、その20周年を記念して増築された新館(1979年竣工)が一体として機能するように
設計されてますが、新館の設計はコルビュジエではありません。
本館は3階建て、新館は2階建てで、天井の高い部分と低い部分があります。
作品は14世紀の部屋から始まって、見通しのいい回遊空間を進むにつれて、20世紀に近づいていきます。

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優しい明かりがふりそそぐ空間には、14世紀から18世紀の絵画が展示されています。

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ここからは印象派の部屋で新館。ただ普通に歩いてると、本館・新館とあることには気づきません。
私の好きな絵、ルノアールの「アルジェリア風のパリの女たち」(ハーレム) と、マネの「ブラン氏の肖像 」です。

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この部屋にはモネの睡蓮もあります。そして手前の彫刻はロダン。

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ここで再び1階に下ります。
中庭は緑に囲まれており、この美術館の中でも、コルビュジエの設計が一番美しく見える場所です。

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さらに進むと、印象派から近代絵画への移行期の作品を鑑賞できます。

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そして最後は第2次世界大戦後の20世紀の部屋、印象派の絵画からがらっと変わります。
正面右は、有名なミロの「ジョアン」です。

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これだけでは、世界遺産の建築設計を説明できませんが、1枚目の外観と、絵画を鑑賞しながら歩いた2枚目以降の写真で推測していただければと思います。

今年7月の世界遺産委員会の開催地はトルコだそうです。
ここで正式に世界文化遺産に指定されますが、確実とはいっても、やはりその日のニュースが、待ち遠しいです。



by tabi-to-ryokou | 2016-05-27 16:00 | 世界遺産 | Trackback(1) | Comments(15)
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Tracked from 雲母(KIRA)の舟に乗って at 2016-05-28 10:28
タイトル : 今、熱い「カラヴァッジョ展」
今、上野の国立西洋美術館が熱い。... more
Commented by arak_okano at 2016-05-27 17:49
世界遺産なんですね、バグースです。アラック、床の輝きや、木々の光と影が気になってしまいます。全く美術感覚ゼロ人間でした。
Commented by A-HIMEKKO at 2016-05-27 18:24
ほほう・・・
3度目の正直だったんですね。
世界遺産好きな旅プラスさんも、お喜びでしょう♪
過去ログも拝見しました。
早くにご両親が他界されたんですね。

それにしても常設展の絵のグレード

グレイト!!です@@
さすがですね。
スロープから見える彫刻というのが
色んな角度から見れる点で斬新です。それも1959年@@
中庭もすてきだし。。。。。さすが素晴らしい建築物ですね
パソ子ちゃんから見れる世界遺産。
いつも~ありがとうございます^^
Commented by umitosora14 at 2016-05-27 19:13
今晩は^^
国立西洋美術館のご紹介、嬉しいです♪
以前、一度だけ、予定外に訪れたここ、企画展の後、
ついでのつもりで周った常設展、
もう素晴らしすぎて圧倒された記憶しかありません^^;
そして、企画展を観たあとだったので、
あまりの数に、途中から疲れてきてしまったことも(笑)
今回の記事とお写真みて、こうだったんだって再確認しました^^
中庭は、初めて知りました
素敵な建築ですね~
ほんと、世界遺産指定の日が待ち遠しいです^^
Commented by 3740s at 2016-05-27 19:44
tabitoさん

流れるような案内で今、館内にいるようです!
先日、入観したことを思いながらブログ拝見です。(感)
Commented by tabi-to-ryokou at 2016-05-27 20:42
アラックさん、こんばんは

> 床の輝きや、木々の光と影が気になってしまいます
今日のテーマは国立西洋美術館の建物ですから、そこに興味を持っていただけるのは、嬉しいことです。
床はピカピカでタイル張りのとこなんかは、映り込みもあって綺麗でしたよ。
中庭の木々も半世紀を経て大きくなり、木漏れ日が美しくなりました。

絵画が有っても無くても、この美術館は楽しめますので、上野までいらっしゃる機会がありましたら、
是非どうぞ。
Commented by Lupin_Z4 at 2016-05-27 20:57
6月12日までに是非行こうと思います。
まさか世界遺産になるとは思っていなかったので、結構ゆっくり
鑑賞できるかなぁ。と、思っていたんですけどね。
これは平日に行かねば大変ですね。。。
Commented by tabi-to-ryokou at 2016-05-27 21:05
姫っこさん、こんばんは

はい、世界遺産は趣味ですから、日本に20件目の世界遺産が誕生することは嬉しいかぎりです。
だって海外の世界遺産を1件、訪問するだけでも、電車やバスを乗り継いで、
1日がかりなんてことが、よくありますから、元々よく知っていて、何回も訪れた西洋美術館が選ばれたりすると、
「ラッキー」と感じてしまいます。

はい、私の両親は早くに他界しました。もう近いうちに、私がその年齢に達しますが、私は越えられるかどうか(^。^)
できれば、もうちょっとは頑張りたいです。

グレードがグレイトですか。これは「笑点」入ってます??(^。^)
山田君、座布団3枚、お願いします。
今度はこの役が変わるそうですね。春風亭昇太さん、頑張ってほしいです。
Commented by tabi-to-ryokou at 2016-05-27 21:24
umiさん、こんばんは

あ、そうですよ。
1日で企画展と常設展を廻るとしたら大変なことです。
特に企画展が人気で混雑してたら余計に、企画展のあとの常設展の見学は疲れると思います。
逆に言えば、常設展が、それくらい有名な画家の絵が揃ってるということですよね。
松方コレクションの収集で有名な、松方幸次郎さんの孫が、私が以前務めていた会社にいらっしゃって、
存じ上げてますが、彼のおじいさんのお陰で、この常設展が成り立ってます。

あの建物は新館・本館と行ったり来たりするので、建物がどうなってるかなんて、
1度や2度の訪問では、さっぱり分かりませんが、何回か訪問すると建築構造もわかってきます。
次回は、常設展だけでも、建物や中庭も楽しみながら、ゆっくりと廻ってみて下さいね。
Commented by tabi-to-ryokou at 2016-05-27 21:50
パテオナベさん、こんばんは

パテオナベさんは、最近行かれたばかりですもね。
流れるような案内って、ほどでもないのですが、私が訪問した日は世界遺産が確定した後なので、
館内で写真を撮っていたカメラマンは多かったです。
なので、私もあまり遠慮することもなく、部屋ごとに写真が撮れました。

やはり、この美術館は回遊式で、明かりの取り方が、工夫されてるなと思いました。
Commented by tabi-to-ryokou at 2016-05-27 22:06
Lupinさん、こんばんは

6月12日までにということは、カラヴァッジョ展ですね。
6月に入ると、日曜日を除くすべての日(月曜日は休館日)が、朝の9時30分から、夜の20時までとなるので、
仕事帰りに行く場合は、18時以降はチャンスだと思います。

私の予想では最終日の4・5日前からは混雑すると思いますが、その前ならすいてるんじゃないかと思ってます。
・・と言うのも、私は水曜日の開館30分前、つまり9時から行列に並んで30番目だったので楽勝でした。

またとない機会だし、作品は素晴らしかったので、是非、チャンスをみつけて、お出かけ下さい。
Commented by kaorunchoko at 2016-05-28 00:29
❤旅プラスさん こんばんは☆
オッ!国立西洋美術館ですね~♫
GWに訪れたばかりなので、しっかり覚えていますよ ~!
そして、昨年ここを訪れた時は、旅プラスさんに教えてもらった
「聖プラクセディス」をどうしても見たくて「グエルチーノ展」を観終わって
閉館間際に大将と二人で、2枚目の写真のスロープを走りました(笑)
まっしぐらに「聖ブラクセディス」を見て閉館でした(^_^;)

今回は比較的ゆっくり常設も見られたので良かったです(*^^)v
でも、私はここがそんな有名な方が設計した建物だとは知りませんでした(^_^;)
確かに素敵な美術館ですよね!
私も中庭の景色が大好きです。特に新緑の季節美しいですね~♫
下から3枚目とっても綺麗ですヽ(^。^)ノ
最後のミロの「ジョアン」印象的な作品ですよね!
新国立美術館も好きですが、こちら西洋美術館も好きです。
美術館って、ゆっくり出来る贅沢な空間ですよね!
時間がたっぷり欲しいです。。。
Commented by tabi-to-ryokou at 2016-05-28 07:21
kaorunさん、おはようございます

そうそう、覚えてますよ。
「聖プラクセディス」をというので、閉館間際に行かれたんですよね。
このスロープはなだらかですが、距離があるから走ると疲れたでしょうね(^。^)

最近この美術館が設計されたというなら、どってことないのですが、
1959年に設計されたという時代背景と、その後の建築設計界に大きな影響を与えたというのが、
世界遺産に指定されたポイントだそうです。

中庭の木は、こんなに大きくは無かったのですが、半世紀の間に成長して、建物よりも高くなってしまいました。
この庭も西洋美術館の歴史を感じさせてくれますね。

今後の企画展は、7月からドイツの銅版画家メッケネム、10月からドイツの画家クラーナハだそうです。
ドイツ、ドイツと続きます。どうしても観たいってほどの興味はないんですが、いったいドイツが選んだんだ(笑)
Commented by kirafune at 2016-05-28 10:26
旅ぷらすさん

こんにちは。
子どもの頃から何十回と訪れていた西洋美術館が遂に世界文化遺産に!
いつも企画展ばかり見ていましたが、たまには旅ぷらすさんのように、建物もじっくり
Commented by kirafune at 2016-05-28 10:27
観察すると、さらに楽しさが倍増しそうです。
建物内のご紹介をありがとうございました。
Commented by tabi-to-ryokou at 2016-05-28 14:39
kirafuneさん、こんにちは

カラヴァッジョ展のトラックバック、ありがとうございます。
上野は若冲展も熱いけれど、このカラヴァッジョ展は見ておかないと、
勿体ないような素晴らしい作品ばかりでしたね。
マグダラのマリアも世界初公開で素晴らしかったけど、果物籠を持つ少年の果実の描写は圧巻でした。

建物は1959年に完成してるから、今から57年前。
そんな昔によくこんなシンプルだけど、美しい設計の美術館ができたと感心してしまいます。
きっと子供の頃から数えて何十回の、さらにプラス1回があるでしょうから、
次回はゆっくりと建物も観察してみて下さい(^。^)
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