コンゴの人たちに、人力のみによる突き井戸掘り技術(上総掘り)を伝授して、きれいな飲料水を確保してもらうプロジェクト(その前半)

この壮大な事業計画を進めているのは、慶応大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の学生さんと、NPO法人あすなろの会。

代表メンバーたちは8月にコンゴ民主共和国に出発しますが、成田で試験的に掘った現場を見学しながら、コンゴでの実施成功を願う決起集会が行われました。

ここが上総掘りをしてる現場です。
慶應大学SFCでは、4名が上総掘りプロジェクトの専任担当となり、コンゴのUPC大学の大学院生数十名に上総掘りの授業を行い、1週間ほど上総掘りの実習も行います。

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私が参加してるNPO法人、あすなろの会は、海外の子供たちへの奨学金里親制度や、小学校の建設をしてきましたが、今年は事業の一部に、コンゴの人たちが、
電気や機械が無くても、井戸掘りができるような支援をしようと、上総掘りに取り組みました。

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私は初めてここに来ましたが、この櫓を見てびっくり。これを組み立てるとこからやるんですね。
この井戸は12mのところで、既に水が出ており、もうちょっと下まで掘ろうかという段階です。

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単に穴を掘るだけの「掘り井戸」から「突き掘り」工法が生まれ、江戸時代には鉄棒等による「突き掘り」が主流となりました。
そして、竹を利用した「上総掘り」の技術が、1800年の初頭に千葉県で誕生し、それ以来は農業水や飲料水の確保に、上総掘りが普及しました。
何事か、と見学にきたカエル君。

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この図では「竹ヒゴ」を巻きとっていく「ヒゴグルマ」がありますが、作るのが大変なので、
今回は「ヒゴグルマ」なしの、2階建ての櫓です。

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場所はどこかというと、成田空港からバスに乗って20分程。柴山中学の近くです。
空にはひっきりなしに飛行機が真上を飛んでいきます。

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左から4人目が、この土地を、無償で貸してくれてる地主さんです。井戸掘りに必要な水も提供して下さるありがたい支援者で、一同最敬礼。

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この上総掘りのポイントですが、これが掘り鉄管。
内側に弁が付いてて、井戸の底を突くことで、底の泥や砂利を管の中に蓄え、引き出してから地表で地面に出します。

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そしてこれが竹ヒゴ。つなぎ合わせて使うことで、360m以上の掘削も可能だそうです。
コンゴには竹は無いだろうから、日本から船便で、既に送り出したそうです。

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先程の、掘り鉄管と竹ヒゴは、金具を締めることで繋げます。
この方は「あすなろの会」の会長さん。8月はコンゴに同行し、できれば井戸の水が出るまで頑張りたいとおっしゃってます。

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長くなってきたので、実際の作業風景は「その後半」でご覧ください。



by tabi-to-ryokou | 2016-07-12 16:00 | イベント | Trackback | Comments(10)
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Commented by sakuramoon7767ryo at 2016-07-12 18:34
こんにちは♬
上総掘り…素晴らしい技術ですね。
この技術がより広く伝わって1つでも多くの井戸が作られ、皆さんが安心して飲める水が確保されるといいですね。
水によって病気になる子供さんが居なくなったら嬉しいですね。
機械や電気に頼らない技術の支援はとても大きな力になりますね。
竹の利用価値も素晴らしい!




Commented by ei5184 at 2016-07-12 19:24
旅プラスさんに、掛け値なしに 大拍手です!
今出来る事をされる行動力は、誰もが真似は出来ません。
強い信念と、思想と、そして経済力が無ければ!
かって私もある世界的組織へ毎月寄付金を振り込んでいましたが、
或る香港出身女性歌手の為に馬鹿らしくなってしまいました。
しかし、只今深く反省しています。何もその女性歌手のCMiに
反感をする事では無いのですよね~
他に幾らでも役立つ組織があったのですね! 
今から又原点に戻ります。 旅プラスさん、貴方は素晴らしい!
Commented by ayayay0003 at 2016-07-12 20:29
こんばんは^^
ほんとに素晴らしい計画ですね(*^^)v
それについてくる学生さんたちにも拍手です♫
もちろん、地主さんにも~
そして旅プラスさんいも~
電気や機械がなくても井戸が掘れるとは夢にも考えませんでした!
勿論、昔はやってたでしょうに!
こんな素晴らしい技術を日本が持ってるということ、誇りに思います☆
しかし、この日、暑かったでしょうね(・。・;
御苦労様でした、続き楽しみにしています♪
Commented by tabi-to-ryokou at 2016-07-12 20:57
sakuramoonさん、こんばんは

江戸時代から、こんな井戸掘りの技術が普及してたなんて思いませんでした。
30m、50mの深さだと、人間が掘り進むなんて無理だと思いますが、
この方法だと、竹を繋ぎ合わせていくことで、200mとか300mの地下まで掘れたそうです。

千葉県には現在でも、上総掘りで掘られた井戸がいくつも残っていて、
袖ヶ浦郷土博物館には実物大の模型が展示されています。

コンゴでは、まだ川の水を遠くから運んできて飲料にしてるところが多いので、
健康に良い飲料水の確保は重要な問題です。我々の力はそんなに及びませんが、
この技術を受講したコンゴの学生さんたちが、国中に広めてくれることを期待しています。
Commented by tabi-to-ryokou at 2016-07-12 21:10
eiさん、こんばんは

拍手をありがとうございます(^。^)
NPO法人って、運営が本当に難しいですね。
主催者が的確で公正な判断をしてくれないと、参加メンバーを束ねていくのも大変だと思います。

幸いこのNPOは、会長自ら、コンゴにおもむき、井戸も掘るという熱血漢なので、皆さんが趣旨に賛同して
協力してます。

私は、金は出すけど、口は出さないし、力も出さないというスタンスでしたが、
こうなったら、カメラマンくらい引き受けようと成田まで行ってきました。
でもコンゴは行きませんよ、私の体力では無理です(笑)
このNPOの活動は機会がありましたら、また報告させていただきます。
Commented by tabi-to-ryokou at 2016-07-12 21:28
アリスさん、こんばんは

ありがとうございます。
計画を最初に立てたのが、誰かは聞いてこなかったのですが、
慶應のSFCと、我々「あすなろの会」は
過去にも、協同プロジェクトを立ち上げて、一緒に活動してきました。
私は、お金は出しても、口は出さず、力も出さず、でしたが、今回は会長が自らコンゴまで行くというので
決起集会に参加しました。
このプロジェクトが成功したら、コンゴの地方で生活してる人たちには朗報だと思います。

上総って、千葉県ですが、上総は平坦で昔から水が無くて、暮らすのには適さなかった場所だったそうです。
でもこの上総掘りが普及して、農業水も、生活水も確保できるようになり、発展したそうです。

この日は暑かったですよ。七分袖のシャツを着て行ったのですが、手首から下が日焼けして真っ赤になってました(笑)
Commented by umitosora14 at 2016-07-13 00:00
今晩は^^
素晴らしい活動に関わってらっしゃるんですね!
社会的活動に参加されるって、
なかなか出来ないことですもの
旅プラスさんのような立場の方が、社会貢献されるって、
そういう方ばかりでしたら、
どんなに社会はいいほうへ向かっていくでしょうね
って、微力でも、自分でも何かすればいいのに、
他の人に期待しちゃいけませんね><

井戸掘りの技術も凄いです
この方法で300mも掘れるって、ビックリです!
この技術で、コンゴの地で綺麗な水が沸いてくれるといいですね!
Commented by tabi-to-ryokou at 2016-07-13 07:51
umiさん、おはようございます

社会貢献活動も様々だし、NPO法人も様々です。
でも、個別の活動情報が、よく分からないので、参加したくても、
参加できないという方も多いのではないでしょうか。

私の場合は、友人から勧められて参加しましたが、「あすなろの会」は、
人数も少なく、活動範囲も限られますが、目標や、活動内容が明確で
分かりやすいので、世界の片隅ではあっても貢献できてるという実感があります。
これも会長さんたちの熱意のお陰です。

今回は、我々が井戸を掘って終わるのではなく、コンゴの学生たちに
技術指導をして、次は彼らがコンゴの何ヵ所かで掘ってくれるので、
綺麗な水が、あちこちで湧き出す可能性があります。
私は一緒に行けませんが、うまくいくといいなあと思ってます。
Commented by kaorunchoko at 2016-07-13 12:35
❤旅プラスさん こんにちは!
「上総掘り」の井戸だったんですね!
大将に言ったら「上総掘りかな?」って言ってたんです。
なので、昨夜写真を見せてあげました。久々に見たなぁ~って言ってました。
大将が学生の頃見たのかな・・・遠い昔ですね(笑)

日本は、電気やガスがあり、水だって水道捻れば飲めるのが出て来る!
ちょこ家なんて、水道水が十分美味しいと言う恵まれた環境です。
飲み水にも苦労するような地域に、この技術で井戸が出来て、
人々の生活が向上すると良いですね(^^)v
会長さんも現地に行かれるとの事!井戸掘り成功し、水が出てくれることを祈ります。
旅プラスさん素晴らしい会に参加されているんですね!流石です(^_-)-☆
実際の作業風景も、楽しみにしてますね!
Commented by tabi-to-ryokou at 2016-07-13 16:17
kaorunさん、こんにちは

大将、上総掘りをご存知だったんですね。
発祥の地が上総なので、千葉県に多いらしいですよ。
今日の日記には、後半の掘ってる作業風景を載せました。

コンゴとか、アフリカの中央部の国は、季節が雨季と乾季しかないので、
乾季の時は厳しくて、こんな井戸があると、きっと助かると思います。

会長と、あすなろの会に上総掘りを指導してくれた先生も行くらしいです。
さらに必要な資材は全部、船便でコンゴに送ったので、きっと体験授業の井戸も水が出ると思います。
近ければ写真を撮りに行くのですが、コンゴはケニアより遠いアフリカの西海岸なので、ちょっと遠すぎます。
いずれ、こんごに、ということで(^。^)
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