コンゴの人たちに、人力のみによる突き井戸掘り技術(上総掘り)を伝授して、きれいな飲料水を確保してもらうプロジェクト(その後半)

昨日(7月12日)の日記の後半です。

コンゴ民主共和個に、日本伝統の電気も機械も使わない上総掘りという井戸掘りの技術を伝えようと、慶応大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の学生さんと、NPO法人あすなろの会の、
合同メンバーが8月から、コンゴの学生たちに技術を伝授し、実際に井戸掘りを行います。

本日がその成功を願う決起集会でもあり、関係者への上総掘りの現場見学会。
上総掘りの名人から指導を受けながら、ここまで井戸を組み立て、掘って来たあすなろの会の会長さんが、上総掘りの手順を説明しています。

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ここが足場となる作業台、この狭い板の上に立って、竹ヒゴを上下させながら、ちょっとずつ掘っていきます。

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大型の井戸掘りに使う掘り鉄管から、トンボも見学中。

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左で作業をしてるジョン君はコンゴからの留学生。8月からのコンゴ遠征チームに参加します。
故郷に錦ですね。現地での活躍を期待します。

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今回は竹ヒゴを巻き上げる水車のような「ヒゴグルマ」や、竹や丸太の弾力性を使って重い鉄管を少ない労力で上下できるようにする「ハネギ」は使っていません。
全て人力で竹ヒゴを上下動させ掘り進みますが、写真上の学生が、竹ヒゴが、ブラブラしないように調整します。

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ガツンとぶつけると、先のドリルが破損したり、抜けなくなったりするので、慎重にちょっとずつ、ゆっくりと。

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ここで、オレもやりたいという、あすなろの会の会員さん。
この後、私も竹ヒゴを突いてみましたが、柔らかくはないけど、岩のようでも無く、固いゴムを突いてるような感覚でした。
摩耗でドリルが熱くならないように粘土水(ネバ)を使うので、その微妙なクッションのせいだと思います。

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掘った土や砂利を、粘土水とともに吐き出します。

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そして井戸に再び掘り鉄管を入れる前に、粘土水を管に注入します。
粘土水は、ドリルが熱するのを防ぐだけでなく、周囲の圧力から掘った穴が崩れるのを防ぐという効果もあります。

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この4人は全員がSFCの学生さん。コンゴに行くのはジョン君と、櫓の下で竹ヒゴを突いてるA君。
A君は今回の遠征チームのプロジェクトリーダーです。

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最後に全員で集合写真。昭和34年卒のお元気な大先輩から、現役の3年生までいるので、
年齢はバラバラ。でも目的が一つなので和気あいあいとした見学会でした。
私はこの写真を撮ったので、写真の中にはいません。

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時々掘り鉄管が、井戸の周囲の圧力に負けて、地下で抜けなくなってしまうことがあるらしく、そのトラブルが一番の難題であり、コンゴに行く前のこんごの課題(笑)
前途多難ではありますが、出発までまだ半月あります。課題をクリアーしながらコンゴに行ったら頑張ってきて下さい。



by tabi-to-ryokou | 2016-07-13 16:00 | イベント | Trackback | Comments(10)
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Commented by ayayay0003 at 2016-07-13 18:45
皆様が協力して、ひとつの作業を人力だけでやるというのは
今の世の中ではなかなかないことだと思います。
一体感を感じますね~
コンゴに行ってこれと同じ作業をするのは
大変だろうと、今地図を見て思いました!
中央アフリカで熱帯雨林の気候ですよね(・。・;
コンゴは、少しだけ石油が出るようで、少しだけ潤ってる。
隣の国ガボンは、たくさん出るので裕福☆
でもコンゴでは、カカオ豆が獲れるからココアが美味しいかも?
旅プラスさんの日記でそういうお勉強になりました、ありがとうございます(^^♪
Commented by tabi-to-ryokou at 2016-07-13 21:04
アリスさん、こんばんは

今時の日本で、電気無し、機械無しの作業ですからね。
この作業が大変なことを思うと、文明社会はありがたいです。

そうなんですよ、コンゴは中央アフリカですが、アフリカでは、アルジェリアに次いで国土が広い国です。
昔はザイールというのが国名でしたが、長年の内戦を経験し、最近ようやく政情が落ち着きました。
現在は経済が壊滅状態で、世界最貧国。でもコバルトや、ダイアモンドや、カカオの産地なので、
戦争が無くなれば、経済発展する可能性があります。

あともう一つ、私の好きなゴリラが沢山住んでたんですが、内戦で国土が荒れ果てたので、
数が減ってしまったそうです。これは凄く残念なことです。
Commented by sakuramoon7767ryo at 2016-07-13 21:14
実際にこうやって行動に移して実践する方々は素晴らしいですね。
大事な事だと判っててなかなか行動出来なかったりするので現場で行動出来る人を尊敬します。
穴が深くなるにつれ掘った土を外に出したり壁が崩れないように注意をするとか大変なご苦労ですね。
コンゴで井戸掘りが成功する事をお祈り申し上げます(_ _)
Commented by haru2721 at 2016-07-13 21:47
こんばんは~

素晴らしいプロジェクトですね。
暑い中、ご苦労様です(*^_^*)
私の職場では、子ども達に、7月はマリ共和国の水事情に
ふれる取り組みをしています。
井戸が通った時の、現地の方の笑顔はすばらしいです。
水があって当たり前の生活を振り返り、感謝です。
Commented by umitosora14 at 2016-07-13 21:58
今晩は^^
すべて手作業で上げ下げして、井戸を掘っていくんですね
想像しただけで、大変そうです
すんなりいく作業じゃなくて、いろいろ障害も予想されるわけですね
でも、なんとか工夫して、乗り切って、
無事、井戸掘りに成功して欲しいです
モノを贈るよりも、技術を伝えるって言うのは、
ほんとに大切なことですよね
この技術が活用されれば、綺麗な水が手に入る生活になるんですよね、素晴らしいです!
みなさんの熱い気持ちが、こちらにまで伝わってきました^^
Commented by tabi-to-ryokou at 2016-07-13 22:21
sakuramoonさん、こんばんは

この「あすなろの会」の会長さんは凄いですよ。
自分の自由になる時間、自分の自由になるお金を、はたいてまでも、汗を掻きながら率先して働いてます。
私は、会員なんですけど、外野席から見てるだけの存在で、上総掘りの現場にも初めて行きました。
現役を退く時がきたら、もうちょっと参加しなければと思ってます。

そうなんです。油断してると、粘土水の粘土とともに、掘り鉄管や、竹ヒゴが地下で固まってしまうので、
作業中は常に、上から突いてないといけません。
コンゴでは作業者が沢山いるはずなので、毎日作業は続けられるはずですが、
それでも20m掘るのに、3週間はかかると言われています。
成功して欲しいです。
Commented by tabi-to-ryokou at 2016-07-13 22:37
haruさん、こんばんは

日曜日に、上総掘りの現場を初めて訪問しました。
この日は日差しもきつくて、メチャメチャ暑かったです。
でもチームがコンゴに出発する前に、現場を見学でき、上総掘りの仕組みもわかったので、行ってよかったです。

haruさんの職場は、子供たちの教育というか、子供たちに世界を知ってもらう仕事なんですか。
マリ共和国も、西アフリカだから水事情は厳しいでしょうね。
だってマリの北半分はサハラ砂漠ですから。

私も上総掘りを勉強しようと、wikiやYouTubeを見たのですが、
マチャアキ、Japan『仕事人』井戸掘り名人・アフリカを行くという番組は感動しました。
ご覧になったかもしれませんが以下です。
https://www.youtube.com/watch?v=KHbHGyOtR9w

我々は、スポンサー無しの自前で、全部やるので、うまくいくかどうか。遠征チームには頑張って欲しいです。
Commented by tabi-to-ryokou at 2016-07-13 22:52
umiさん、こんばんは

最初の方は柔らかい土なので、1日に2mとか、3mは楽に掘れるらしいのですが、
土壌に砂利が混ざり、固くなってくると、1日掘ってもなかなか進まなくなるそうです。

今回は、上総掘りの名人も同行してくれるらしいし、我々の会長も、それから学生さんたちも参加するので、
きっと成功すると思います。
そしてコンゴの学生さんたちも、技術を覚えて、地方に広めてくれるでしょう。

私も、毎日の仕事が無ければ、カメラ班として、ついてくのですが、1ヵ月となると無理です。
コンゴでの作業と、今後のコンゴでの井戸掘りの普及を、できれば
ドキュメンタリーとして記録に残したいのですが、きっと学生さんたちが、
なにか残してくれるのではないでしょうか。
8月のコンゴの気温は、18度から29度らしいので、そんなに暑くはありませんが、我々は熱くなってます。
Commented by kaorunchoko at 2016-07-13 23:56
❤旅プラスさん こんばんは☆
上総掘りの続きですね!
なるほど!強く突いてはいけないんですね\(◎o◎)/!
少しずつ根気よくかぁ・・・苦手な作業です(^_^;)
旅プラスさんも突いてみたんですね。粘土水って言うのが重要なんですね!
この技術やコツをしっかり地元の方に伝授出来ると良いですね!
私も以前その番組かな?他の番組だったかな?
日本の方が技術を教えて、地元でもやって行ける様にして帰ったのに、
結局、何かのトラブルで使えなくなったようで、
数年後には用を成して無かったというのを見ました。
今回も途中のトラブルや、その後の維持管理上手く行く事を祈っています!!!
コンゴの今後!いずれこんごに!はい!勿論座布団5枚でお願いします(*^^)v
Commented by tabi-to-ryokou at 2016-07-14 07:28
kaorunさん、おはようございます

上総掘りは、維持管理をきちんとしないと、水が出なくなってしまいます。
掘り鉄管と竹ヒゴを地中に、何日か置きっぱなしにしてしまうと、
滲み出た粘土で固まってしまい、引き出すことができなくなるとか。

コンゴで、この技術を継承する人が育ってくれればいいのですが、
人を育成できても、竹が無いとか、掘り鉄管を製造する技術が無いとか、
日本が援助を続けていかねばならない問題も残ってます。
地道に、コツコツと広めていくしかないですね。
コンゴの今後は前途多難です(^。^)
あ、座布団をありがとうございます。
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