カテゴリ:建造物( 105 )

建築ファンでなくても、その圧倒的な展示に魅せられる「安藤忠雄展・挑戦」(国立新美術館)

10月29日、日曜日、台風接近で1日中雨。気温は13度~15度でした。

雨の日は博物館か、美術館という我が家の家訓を思い出し(笑)、六本木の国立新美術館を訪ねました。
元プロボクサーから、超一流の建築家になった安藤忠雄氏は、現在も30以上のプロジェクトを抱える人気建築家として活躍を続けています。
その安藤忠雄氏の代表的作品を、写真、解説動画、模型展示で楽しめる大規模展覧会ですが、その見所は以下の3点でした。
安藤建築の原点、住宅の代表作品を一挙公開!
「直島×安藤忠雄」の30年間を俯瞰する、圧巻の空間インスタレーション!
代表作「光の教会」を、原寸大で野外展示場に再現!

残念ながら写真撮影はNGでしたが、1989年に手掛けた「光の教会」の実物大レプリカ展示は撮影可能でした。レプリカといってもコンクリートで作られた実際の建築物です。

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中に入り正面を眺めると、十字形にくり抜かれた細い空間から入ってくる自然の光が見えます。

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大阪府茨木市にある実物の「光の教会」は十字部分にガラスがはめ込まれ、冷暖房が設置されてますが、このレプリカは自然の光と風が入り、この日は雨音も聞こえました。

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教会内の皆さんも、この安藤建築のエッセンスが凝縮された空間を、しばし見つめます。

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台風接近中なので、、会場はガラガラかと思いましたが、想像の10倍以上の大混雑。日本には建築ファンが多いです。
写真は出口からグッズコーナーを撮ったものですが、安藤忠雄氏のこれまでの代表的な建築実績が全て掲載された320ページの公式図録が1,980円で、飛ぶように売れてました。

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写真が5枚しかないので、国立新美術館のお馴染の場所を2枚だけ撮りました。この建物の設計は黒川紀章氏です。

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なお、安藤忠雄展-挑戦-の開催は12月18日まで、火曜日は休館日で、開館時間は10時~18時です。



by tabi-to-ryokou | 2017-10-30 16:00 | 建造物 | Trackback | Comments(30)

バスク地方のここは見ておきたい(その2)(グッゲンハイム美術館)

バスク地方のここは見ておきたいシリーズ、9月30日に訪問したグッゲンハイム美術館です。

ビルバオのホテルを探すときに、地理的に、バスターミナルと、グッゲンハイム美術館の両方に歩いて行けるホテルを探したので、ホテルからは15分でした。
途中で出会ったのは、パンダ模様のワンちゃん。

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美術館前には、巨大な花のアート、「パピー(子犬)」が置かれています。アメリカ人アーティスト、ジェフ・クーンズの作品。

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この前衛的な建物は、アメリカの建築家、フランク・O・ゲーリの設計です。
さあ、ここから入館します。

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当美術館は、ニューヨークに本部をおく、グッゲンハイム美術館の分館として開館しました。

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ニューヨーク、ビルバオ、ヴェネツィアにあり、現在はヘルシンキでも建設中です。

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エレベーターで3階に昇り、上から眺めてみました。

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巨大な吹き抜け空間は、建物全体が芸術作品です。

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かつては造船所があったという川岸に位置し、開館は1997年でした。

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外に出ることができます。なんとも派手で、楽しくなるような色彩のオブジェ。
遠くの橋は、一般の公道ですが、橋桁もアートしてました。

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最後の1枚は、遊歩道に鎮座する、巨大な蜘蛛。
「なんだ、こりゃあ~~」ですが、グッゲンハイム美術館の象徴は、花のパピーと、この蜘蛛なので記念写真を撮る人が大勢いました。

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1997年のグッゲンハイム美術館の開館は観光客の増加という直接の経済効果だけでなく、バスク地方全体の象徴となり
都市のイメージアップにもつながったため、グッゲンハイム効果、またはビルバオ効果という言葉が生まれたそうです。
次回に続きます。



by tabi-to-ryokou | 2017-10-23 16:00 | 建造物 | Trackback | Comments(20)

建築家・隈研吾さんの世界を小さな建築模型から感じてみましょう(浅草文化観光センター)

隈研吾さんといえば、2020年東京五輪のメイン会場となる新国立競技場をデザインした建築家。
彼の作品を紹介する「隈研吾 小さな建築展」が、浅草文化観光センターの7階展示スペースで開催中です。
写真は浅草雷門の真ん前。隈研吾さんが設計を手掛けた浅草文化観光センター。

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この小さな建築展は、日本とデンマークの外交関係樹立150周年に合わせた交流推進事業。
隈さんが、浅草文化観光センターと、デンマークで新築中の「アンデルセン博物館」の設計を手掛けた縁などで実現しました。

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会場には、さいたま市内の幼稚園や、中国の美術館など、隈さんが設計した四つの建築物の紹介パネルと、建築模型が展示されてました。
最初は浅草文化観光センターの建築模型。

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愛徳幼稚園。

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中国美術学院民芸博物館。


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アンデルセン博物館。
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建築模型は四つでしたが、自分しか見学者がいなかったので、ゆっくりと見ることができました。
会場は7階の展示スペースですが、8階の展望テラスに上ってみました。

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ここからは、浅草寺と仲見世を上から眺めることができます。


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そしてすぐ近くに東京スカイツリー。


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8階の展望テラスの横は「アサクサ ミハラシ・カフェ」。10時から20時までスイーツ、ソフトドリンク、アルコール、軽食が楽しめます。
なお、「隈研吾 小さな建築展」は、6月11日まで。入場無料です。



by tabi-to-ryokou | 2017-05-25 16:00 | 建造物 | Trackback | Comments(10)

国賓が宿泊し、首脳会談や晩餐会が行われる迎賓館赤坂離宮を楽しむには

5月6日、土曜日、東京は快晴、気温は18度~26度でした。

迎賓館赤坂離宮は、インターネットで申し込みをして、抽選に当選しないと見学はできないので、今までずっと申込を見送ってきましたが、日によっては、
正門で整理券を貰えば、その日に見学ができることがわかりました。
昨日は朝9時に整理券を配り、10時から参観可能。8時50分の正門入り口には150人程が並んでましたが、9時になると列が進み始め、整理券を貰えました。

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さあ、10時までどうしよう。迎賓館の最寄り駅は四ツ谷駅。聖イグナチオ教会に行ってみました。

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私は無宗教ですが、1949年に完成したという、この教会のシンプルな設計は好きです。

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時間をつぶしてから迎賓館に戻りました。セキュリティー・チェックが厳しくて行列でしたが、15分かかって、本館に入れました。
参観料金は1,000円。残念ながら本館内の撮影は禁止でした。
明治42年に建築された東宮御所は、5年の歳月と108億円の経費をかけて改修工事が行われ、昭和49年に迎賓館として完成しました。
奥にある主庭から見た迎賓館の本館です。

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見学した本館はネオバロック様式で、数多くの部屋があり、花鳥の間は晩餐会が催される大広間、羽衣の間は舞踏会場として使われ、絵画と工芸品、金箔と、
石膏の浮彫装飾は豪華絢爛で目を見張りました。この主庭の噴水も含め本館、正門は2009年に国宝に指定されました。

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本館と主庭を見学すると参観も終了で、前庭から帰ることになりますが、本日のお楽しみは、カフェ、スパークリングワイン、軽食などをが楽しめるガーデンカフェ。

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ホットドック、フォカッチャ、角煮バーガー、生ハム、ローストビーフなどのメニューと、アルコール類がありますが、泡好きな私は、スパークリングワインです。
迎賓館の緑の腕章をしたスタッフが、イタリア産のスパークリングを開栓してくれました。

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このスタッフは、正面を向くと、ソムリエバッジも付けてます。
プラスチック・コップなのはご愛敬ですが、たっぷり入れてくれたので顔もほころびます。

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気温26度の暑い日に本館と、庭を歩いた後の「泡」は、五臓六腑に浸みわたりました(笑)

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最後に正面から撮った本館です。幅125m、奥行き89m、高さ23.2mで、建坪1,566坪。賓客をもてなすのにふさわしい迎賓館でした。

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ちなみに迎賓館の参観可能な日は、ネットの「迎賓館赤坂離宮」から検索できます。
整理券が無くても、行けばそのまま参観ができるらしい、5月25日から5月30日は、狙い目と思います。


2017、私のゴールデンウィーク!


by tabi-to-ryokou | 2017-05-07 16:00 | 建造物 | Trackback | Comments(10)

明治時代の徳川家の住まい「戸定邸」に「戸定黄梅」(とじょうおうばい)が咲きました(千葉県松戸市)

ケニア旅行に出る直前だったので、2月上旬の訪問でした。

水戸藩最後の藩主・徳川昭武が建てた戸定邸の敷地には「戸定が丘歴史公園」があります。

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梅が咲き始める時期に訪れたのは、戸定邸庭園の戸定黄梅(とじょうおうばい)を見るため。
花弁が黄色味を帯びてるのが特徴で、300種類を超える梅が咲き誇る、水戸の偕楽園にもない珍しい梅だとか。
手前は紅梅ですが、奥が黄梅です。

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徳川昭武と彼の兄徳川慶喜の資料を展示する戸定歴史館、徳川昭武が住んでいた戸定邸(国指定重要文化財)と庭園(国指定名勝)がありますが、
生憎と庭の造成工事中で、大広間から、左側の黄梅を眺める景色はイマイチでした。

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珍しい梅に土地の人が名前を付けて、親しむケースはよくありますが、この梅は「戸定黄梅」と名付けられ、2月には大勢の観賞客が訪れます。

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「戸定黄梅」はもっと黄色い花かと思ってましたが、意外と白梅に近い色でした。でもよく見ると白梅よりは黄色いので「黄梅」と呼んでもいいでしょう。 

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明治時代の徳川家の住まいがほぼ完全に残る唯一の建物は、9棟が廊下で結ばれ、部屋数は23に及びます。こちらは徳川家のお風呂。

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高松宮喜久子妃殿下が徳川慶喜家から高松宮家に嫁ぐ際に、ととのえられた葵紋付長持。

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この大広間が本来なら庭園を眺められる一番いい部屋。

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旧大名家の生活空間を伝える邸宅は、歴史的価値が高く、黄梅より建造物のほうが面白かったです。


「ほっ」と。フォトコンテスト


by tabi-to-ryokou | 2017-03-02 16:00 | 建造物 | Trackback | Comments(16)

アメリカの旅雑誌が選んだ「日本庭園ランキング」で、足立美術館、桂離宮に続いて3位に選ばれたのは葛飾柴又の山本亭

京成金町線に乗り、柴又駅で下車すると、徒歩5分で寅さんが産湯につかった「柴又帝釈天」。帝釈天二天門で右折します。

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ここからは、「山本亭」、「寅さん記念館」、「山田洋次美術館」に向かう観光客ばかりで、帝釈天からは2・3分で山本亭、ここが入り口です。

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1年間の耐震補強工事をやってましたが、昨年12月23日に再オープンしました。
大正末期から昭和の初期にかけて、カメラ部品会社の創業者、山本栄之助が自宅として建設し、以降4代にわたって使われた邸宅ですが、
葛飾区が1988年に取得し一般公開しています。

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伝統的な書院造と洋風建築を複合した和洋折衷の建物と伝統的な日本庭園は海外からも高く評価されています。
写真は邸内の唯一の洋間で「鳳凰の間」

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ステンドグラスと、床の間が調和する2階建ては、東京都の歴史的建造物に指定されました。
写真は旧玄関で人力車があります。

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和室は10畳、8畳、8畳、奥が6畳、8畳、10畳。
廊下は、天井が数寄屋風で、自然光を意識した大きなガラス戸や、ガラス欄間で包まれています。

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こちらは反対側の和室で「舞の間」

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ここからは、典型的な書院庭園です。

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縁先の近くに池泉を、背後には植え込みと築山をもうけ、奥の方で滝を落としています。

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面積はやく890平米、松や、ツツジが植えられています。かすかに滝の音が聞こえました。

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柴又駅前には緑色のベストを着たボランティア・ガイドさんがいらっしゃって、駅からの道案内と、邸内の解説をしてくれます。

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庭園を眺めながら、和室でゆっくり過ごせますが、喫茶メニューがあって、抹茶、ぜんざい、コーヒー、ラムネが、いずれも500円。

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目をこらして見ましたがビールは無し(笑)
諦めて庭に廻りました。ここは無料です。

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大正ロマンを感じる邸宅と日本庭園。開館は朝9時から17時まで、入館料は100円です。
時間があれば、「柴又帝釈天」、「寅さん記念館」、「山田洋次美術館」も訪れてみてはいかがでしょうか。



by tabi-to-ryokou | 2017-01-12 16:00 | 建造物 | Trackback | Comments(24)

今や世界で1,000件を超える世界遺産から、私が選んだヨーロッパの代表的建造物

ヨーロッパの世界遺産特集です。私が好きな建造物を選んでみました。

その1
ドイツのロマンチック街道の終点として、人気の観光スポットはノイシュバンシュタイン城です。

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その2
イギリスのウェストミンスター寺院。私はこの教会を見て感動し、世界遺産巡りを始めました。

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その3
バッキンガム宮殿。エリザベス女王の公邸でもあり執務の場なので、世界遺産ではありません。

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その4
ギリシャを代表する世界遺産、パルテノン神殿です。紀元前5世紀に完成したといわれます。

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その5
フランスのヴェルサイユ宮殿、初めての海外旅行で、初めて見た世界遺産がここでした。

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その6
スペインからは3件の世界遺産で、最初はグラナダのアルハンブラ宮殿。

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その7
バルセロナではガウディが設計した複数の建造物が世界遺産になってますが、グエル公園。

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その8
バルセロナで今も建設が続く、ガウディのサグラダ・ファミリア。完成は2026年だそうです。

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その9
お隣のイタリアです。最も人気の世界遺産というとコロッセオ。完成は西暦80年といわれます。

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その10
ローマのバチカン市国にあるサンピエトロ大聖堂。ローマ教皇にふさわしい巨大教会です。

ここでネタバレ!!!
この日は天気も良かったので、パリのエッフェル塔が、左側に眺められます(笑)

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皆さん、どのあたりで気づかれましたか(笑)
・・・ってわけで、たった1日で駆け巡ったヨーロッパの世界遺産。
日光市鬼怒川にある「東武ワールドスクエア」から、お届けしました。



by tabi-to-ryokou | 2016-12-20 16:00 | 建造物 | Trackback | Comments(22)

宇都宮にあって、イスタンブールにもあって、埼玉県にもあった巨大地下宮殿。そのレポートの後半(首都圏外郭放水路、埼玉県春日部市)

タイトルに「宇都宮にあって、イスタンブールにもあって」、とありますが、地下宮殿に興味がある読者の皆さんは、
2年前の以下の日記で、その潜入レポートをご覧いただけます。

2014年2月8日の日記で「大谷石の採掘場跡地の地下宮殿」、
2014年8月22日の日記で「暑い日には地下宮殿で涼みませんか(イスタンブール、その22)



昨日の、地下宮殿の続きです。
四角形をグルグル回りながら狭い階段を116段降りて、調圧水槽に到着しました。
地下22mの場所に、奥行き177m、幅78mの広さで、天井までの高さは18mあります。

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柱は高さ17m、幅2m、重さ500トン。この柱が59本あって、水槽の天井を支えます。

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天井です。覗ける穴がある場所から、微かに地上の光が漏れてます。

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この深さ72m、内径約30mの巨大な穴は、第1立杭といって、地下水路から流れてきた中小河川の洪水を取りこみ調圧水槽に流します。

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説明が一通り終わると自由時間になり、皆さん写真を撮るためにバラバラになります。
でも1回の見学者は25名なので、全員が散らばっても地下宮殿は閑散として見えます。

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写真を撮ったり・・・・

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呆然と立ち尽くしたり・・・・

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20分程で、集合時間となり降りてきた116段の階段を今度は登ります。

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龍Q館に戻り、アンケートを書くと解散で、見学時間は約1時間でした。

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この放水路が活躍するのは台風の集中豪雨の時ですが、想定地域で、6年前と比較すると、浸水面積が4分の1、浸水戸数は3分の1に減ったそうです。
建設にお金はかかったでしょうが凄いですね。
なお江戸川はそれだけ水量を増やしても、川幅が広く直線なので、氾濫することがないそうです。それも凄いですね。
首都圏外郭放水路の見学は無料、申し込みは、HPからできますが、見学が可能なのは火曜から金曜までの平日です。



by tabi-to-ryokou | 2016-12-03 16:00 | 建造物 | Trackback | Comments(8)

宇都宮にあって、イスタンブールにあって、埼玉県にもあった巨大地下神殿。そのレポート前半(首都圏外郭放水路、埼玉県春日部市)

最初に、現地で撮影した地下神殿の写真をご覧下さい。
まるで、地下に埋もれたパルテノン神殿のようです。

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首都圏外郭放水路は利根川と荒川に挟まれた地域の小さな河川の洪水を地下に取り込み、国道16号号線の地下50mを貫く総延長6.5kmの
トンネルを通して江戸川に水を流す世界最大級の地下放水路です。
見学したのは、地下放水路からの水を溜めて排水する施設で「庄和排水機場」。
建物の中に見えるのは排水機場の巨大水槽に溜まる洪水を、汲みあげて江戸川にスムースに流すためのポンプで、1秒間に25mプール1杯分を排水できるそうです。

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ここが、見学を受け付けてくれる龍Q館。「りゅうきゅうかん」と読みます。
最寄りの駅は東武野田線の南桜井駅ですが、車なら常磐自動車道・柏ICから30分、東北自動車道・岩槻ICから40分です。

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排水をコントロールするコントロール室です。河川こ溢れた水が調圧水槽に溜まると忙しいのですが、今日は水槽が空っぽで、コントロール室も無人でした。

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コントロール室や、地下宮殿は、映画やテレビの撮影によく使われるので、訪れた俳優の、サインが飾られてます。
右の真ん中が田中麗奈さん、右下は阿部寛さん、左下は堤真一さん。他にも黒木瞳さんや、宮迫博之さんのサインもありましたが、
「読みにくいサイン大賞」は右下の阿部寛さんです。

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最初に、このパネルで、女の子が一通りの説明をしてくれました。
要するに洪水の時に中川、倉松川、大落古利根川などの水が地下放水路に集められて、調圧水槽に貯えられ、ポンプで江戸川に流すという洪水対策の施設です。

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さあ、調圧水槽に向かいます。このサッカー場の下が全部、調圧水槽です。

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ここが入り口。階段が116段ありますが、エレベーターはありません。往きはいいけど、帰りは大変。

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四角形をグルグル回りながら狭い階段を降りて、調圧水槽に到着しました。

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写真が多いので、明日の「レポート後半」に続きます。



by tabi-to-ryokou | 2016-12-02 16:00 | 建造物 | Trackback | Comments(14)

国内唯一の建築模型の展示施設「建築倉庫ミュージアム」は、本年6月にオープンしました。

寺田倉庫の建築模型に特化した展示施設「建築倉庫ミュージアム」を訪問しました。場所は品川区の寺田倉庫本社ビルの1階です。
模型を収納するスペースが足りない、もしくは仕方なく捨ててるという都心の建築家たちの要望に応え、預かるだけでなく、展示しながら保存するというミュージアムです。

「なんだ、そりゃあ!!、よくわからん」、という読者のために、どんな模型があるかを、先にお見せしましょう。
2014年にポーラミュージアムで開催されたワンダーウォールの個展で展示されていた模型がギャラリーコーナーに飾られてました。

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どこのビルか、書いてなかったのですが、模型とは思えない出来栄えです。

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手前は建築模型、背景はこの展示スペースのラック群です。

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大型施設の設計は殆どがコンペで決まりますが、建築模型が重要な提案資料となります。
香山嘉夫氏の設計による、東京四谷聖イグナチオ教会はコンペに出したけど負けてしまいました。
残念ながら幻の教会ですが、こちらでも良かったかというような美しい設計です。

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模型とは思えない建築模型は流山市立おおたかの森、小・中学校。この設計者は共同で、小嶋一浩氏と、赤松佳珠子氏でした。

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このお2人の作品で、釜石市立鵜住居地区学校群。模型が美しいので本物も見たくなります。

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隈健吾氏のCAVA MARKET。この木組みを見ただけで隈健吾氏とわかります。

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この建築模型は既に建築されていて、現在は浅草ノランドマークとなった、隈健吾氏の浅草文化観光センター。

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館内照明は各ラックのスポットライトのみで、美術品を鑑賞するような感じでした。
あまりに数多くの模型があって、全部は紹介できませんが、建築関係者らしい若者や、建築好きの愛好家が多数訪れて、写真を撮りながら見学していました。

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最後はユニクロの設計模型ですが、ニューヨーク5番街にそびえるユニクロの旗艦店です。

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そしてこちらは、ユニクロのHPからお借りした、本物のユニクロ・ニューヨーク店。
模型と同じように実際に建てられてますが、建築模型がいかに大切かがよくわかります。

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建築や、設計には馴染が無い方が大多数と思いますが、各ラックには出展者名とQRコードを記載したパネルがあり、模型作品の竣工写真や図面、
出展者のプロフィールもQRコードで検索ができるので、とてもわかりやすいミュージアムでした。



by tabi-to-ryokou | 2016-10-04 16:00 | 建造物 | Trackback | Comments(22)