江戸時代から続く歴史ある闘牛大会の観戦日記(愛媛県・宇和島、その1)
2016年 06月 11日
6月5日の日曜日、自宅を5時半に車で出発し、雨が降る中、羽田空港に向かいました。
7時発のJAL便で松山空港に到着したのは朝の9時、松山空港も雨で、傘をさしてトヨタのレンタカーに。
手続きは5分くらいで終わり、ナビをセットして宇和島市営闘牛場へと向かいました。宇和島市までは、かれこれ2時間で、運転してるうちに雨が止んでくれました。
闘牛場への到着は11時。試合の開始は12時なので、1時間の余裕があります。
ここが市営闘牛場です。思ったより小さいけれど全天候型でした。
最前列の席に座りましたが、観客席と土俵を隔てる木の柵が太くて、写真に写ってしまいます。
諦めて観客席の一番後ろの高い席から望遠で撮ることにしました。
お弁当を買って食べてから、牛の待機場所を見に行きました。
試合を控えた牛たちが出番を待ってますが、調教師や、勢子(せこ)が近くにいて、牛が緊張したり暴れたりしないように見守ってます。
闘牛の牛は、体重が1トンありますが、こんなにずんぐりとして、でっかいとは驚きました。
会場では余興の阿波踊りが始まりました。一般の観客まで、土俵にあがって踊ってます。
阿波踊りというと徳島県が本場でしょうが、愛媛県も盛んなようでした。
定期闘牛大会は1年5回ですが、関係各位のご挨拶があり、お決まりのように議員さんが駆けつけて挨拶をします。
この方は今回改選の参議院議員で、自民党の山本順三氏。闘牛を観戦してくのかと思ったら、挨拶が終わると同時にそそくさと帰っていきました。
もう選挙モードですからね、
下の写真は横綱の土俵入り。化粧廻しには「千勝号」と書かれてます。
いよいよ取り組みが始まりました。手前、黒。向こう正面の相手は顔が白ぶち。
勢子たちが、立ち合いを合わせます。
僅か5秒で、黒が逃げ出しました。追いかける白ぶち。
こんなこともあるんですね。黒は最初から戦意が無かったみたいです。
このあっけない幕切れには、左の勢子も苦笑い。
興奮した白ぶちが、「なんだよ、もっと闘いたかったのに」、と暴れるので、勢子が7人がかりで、おとなしくさせてました。
勝負があっけなく終わってしまうと、いい写真を撮りそこなってしまいます。
ボコボコに突いて、押しまくって、勝負が決まるわけではなく、戦意を無くして敵に背を向けた瞬間に勝敗が決まり、勢子が両者を分けて取り組みも終了します。
次の取り組みからは、その敵から逃げだす瞬間も撮ろうと、ずっとファインダーを覗いたまま撮影することにしました。
次回は5分以上闘った、がっぷり四つの闘いをお届けします。
試合前にステロイドでも投与しているとか?
たまに戦意がなくても、普通のように思えます。
時期的に、6月頃に元気になるものなのかもしれませんね。
今はこう云う処であるのですか! 尤も観た事は無いのですが
TVや写真で見た時は屋外ばかりだと。
阿波踊りも出演して盛り上げてくれるのですね~
之は、一度訪ねて行かねば!
闘牛用の牛は、去勢してない牡牛で、子牛の時から選ばれ、訓練されてきたエリート中のエリート。
毎日、足腰を鍛え、角で突く練習もしてるので、闘う訓練はできてます。
この間、ケニアで見た草食動物ですが、インパラや、ガゼル、バッファローは牡1頭が、十数匹の雌を従え
ハーレムをつくりますが、あれは牡同士の闘いで勝たないとハーレムの主になれません。
牛の牡もそういう原始的な闘争本能を持ってるのかもしれませんね。
ハ、ハ、ハ、戦意が無い牛は恰好悪いけど、可愛かったですよ。
あの1頭以外は、一生懸命押し合いして闘ってましたが、まあ、闘いたくない日もあるんでしょうね。
6月に元気になるという説には1票です(^。^)
私の記憶でも闘牛場というのは屋外でした(笑)
なので、朝起きて雨が降ってたので、行こうか行くまいかと、迷ったくらいです。
天気予報が西から晴れるという予想だったので、出かけましたが、まさか全天候型ドームとは思わなかったです。
庶民向けの娯楽として江戸時代から始まってるので、ショーとして前座もあり、それが阿波踊りのようでした。
闘牛場に入場した時に、式次第というか、プログラムが貰えて、阿波踊りがあるのは、その時知りました。
殆どのお客さんは地元の方なので、皆さんそのへんは心得ていて、地域密着参加型の踊りでしたよ。
予想以上に盛り上がってたので、機会がありましたら是非どうぞ。
なるほど、闘牛場って、こうなっているんですね!
因みに観客ってこの会場が満員になる位訪れる物なんでしょうか???
最近思う事の一つに色々な仕事があるんだな~って事があります。
知ってる(想像出来る)仕事なんて、ごく僅かですよね。。。
こちらの調教師さんや勢子さんのお仕事なんて、想像がつきません。
ずんぐりした体形の牛の足の筋肉、何着に凄いですよね!!!
お腹まわりなんかも、ガッチリ堅そうだし!
7人がかりで、大人しくさせるって言うのにも驚きました。
中々見る事の出来ない世界をいつも見せてもらえて、本当に楽しいですヽ(^。^)ノ
次の取り組みも楽しみにしてますね!!!
私が訪問したのは6月5日の日曜日でしたが、観客は会場の3分の2くらいでした。
1年に5回の定期闘牛と、不定期の観光闘牛があるそうですが、定期闘牛大会は1・4・7・8・10月。
私が行ったのは観光闘牛で「水無月プレミアム闘牛祭り」でした。
もしかしたら定期闘牛大会は、大相撲で言う本場所のようなもので、もっと観客が多いのかもしれません。
調教師はあまり目立ちませんが、勢子は土俵上の行司役とか、勝負後の牛を引き離す役をするので目立ちます。
ちょっと見てるだけでも、大変な仕事だというのがわかりました。
今回優勝した牛は「鞍馬シーサー」という名前で体重1,050kg、年齢8才、得意技は「突き、掛け、
電光石火の攻撃」だそうです。いかにも強そうですね。
歴代のチャンピオンも8才が多いので、牛は8才が霜降りが乗る、・・・じゃなくて、脂が乗る年齢なのかも(^。^)